寒さの厳しくなる冬場は石油ストーブや電気ストーブ等の暖房器具を使用する機会が増えます。暖房器具は使用方法を誤ったり、適切な管理を行わない場合、重大な火災に繋がる恐れがありますので注意が必要です。
※暖房器具の火災は、住宅火災の出火原因としては3番目に多く、死者の発生した住宅火災においては2番目に多い出火原因となっています。(令和3年中)
《安全に使うための注意事項》
- 暖房器具の周囲に可燃物を置かない。暖房器具の上部で洗濯物を乾かさない。
- 石油ストーブを使用する場合は、古い燃料を使用しない。※不完全燃焼や異常燃焼等、予期しない事故発生の恐れありがあります。
- 石油ストーブを給油する際は、確実に消火してから給油する。
- 石油ストーブの燃料の誤給油に注意。※ガソリンを誤給油し、異常燃焼を起こした事例があります。
- 石油ストーブの給油後は燃料タンクの蓋を確実に締める。
- 電気ストーブの配線を家具等で踏みつけない。※断線を起こし火災に繋がる恐れあります。
- 暖房器具は可能な限り自動消火機能があるものを使用する。
- 暖房器具を使用する際は適宜換気を行う。※一酸化炭素中毒にいたることもあります。
〇住宅防火 命を守る10のポイント〇
様々な火災の中でも、特に住宅で発生する火災で多数の死者が出ており、その出火原因はたばこ、ストーブ、コンロ、電気機器など、生活する上で身近にある機器が多くを占めます。
日頃から取り組んでいただく住宅防火対策として、4つの習慣、6つの対策からなる「住宅防火いのちを守る10のポイント」を取りまとめました。
是非、ご家族の皆様で住宅火災からいのちを守るための対策をご確認ください。
4つの習慣
- 寝たばこは絶対にしない、させない。
- ストーブの周りに燃えやすいものを置かない。
- こんろを使う時は火のそばを離れない。
- コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグを抜く。
6つの対策
- 火災の発生を防ぐために、ストーブやこんろ等は安全装置の付いた機器を使用する。
- 火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する。
- 火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具、衣類及びカーテンは、防炎品を使用する。
- 火災を小さいうちに消すために、消火器等を設置し、使い方を確認しておく。
- お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく。
- 防火防災訓練への参加、戸締訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う。